帰国子女にとっての進学先は、受け入れ体制のある高校が増えたことで確かに広がっています。
一方で、教育の内容や学校の姿勢には差があり、「情報が多すぎて決めきれない」との声も聞かれます。
そんな悩みに応えるために、本記事では、帰国子女の高校受験に精通した編集部が、独自の視点からおすすめの高校をランキング形式でご紹介します。
評価基準は、「進学実績」「グローバル教育の充実度」「帰国生の受け入れ体制」の3項目を各10点満点で評価し、合計(30点満点)の高い学校を上位20校として選定しています。
目次
- 1 本ランキングの評価基準と選定方法について
- 2 【第1位】国際基督教大学高等学校(評価:28点/30点)
- 3 【第2位】渋谷教育学園幕張高等学校(評価:27点/30点)
- 4 【第3位】慶應義塾湘南藤沢高等部(評価:26点/30点)
- 5 【第4位】慶應義塾高等学校(評価:25点/30点)
- 6 【第4位】慶應義塾女子高等学校(評価:25点/30点)
- 7 【第6位】慶應義塾志木高等学校(評価:24点/30点)
- 8 【第7位】広尾学園高等学校(評価:23点/30点)
- 9 【第7位】成蹊高等学校(評価:23点/30点)
- 10 【第9位】筑波大学附属駒場高等学校(評価:22点/30点)
- 11 【第10位】東京学芸大学附属高等学校(評価:21点/30点)
- 12 【続編】第11位〜第20位の高校
- 13 帰国生が後悔しない学校選びのヒント
本ランキングの評価基準と選定方法について
本ランキングの評価基準と選定方法 | |
進学実績 | ・国内・海外大学への進学実績 |
グローバル教育の充実度 | ・海外留学制度の充実度 ・英語授業の充実度 ・IB校(国際バカロレア認定校)であるか ・英語以外の外国語授業の充実度 |
帰国生の受け入れ体制 | ・帰国生の募集人数 ・帰国生専用クラスの有無 ・帰国生向けの国語・数学の補習(取り出し授業)の有無 |
←スマホは横にスクロール→
以上の3項目をそれぞれ10点満点で評価し、総合得点の高い高校をランキング形式でご紹介しています。
なお、ランキングはあくまで総合評価に基づいたものであり、すべての方にとっての「最適な学校」が上位にあるとは限りません。
例えば、英語教育を重視したい場合は英語教育の評価が高い学校を、進学実績を優先したい場合はその観点から評価の高い学校をご参照いただくなど、ご自身の重視するポイントに合わせてご覧いただくのがおすすめです。
【第1位】国際基督教大学高等学校(評価:28点/30点)
国際基督教大学高等学校の評価 | ||
進学実績 | ★★★★★★★★★★(8点) |
|
グローバル教育の充実度 | ★★★★★★★★★★(10点) |
|
帰国生の受け入れ体制 | ★★★★★★★★★★(10点) |
|
総合評価 | 28点/30点 |
←スマホは横にスクロール→
国際基督教大学高等学校(以下、ICUHS)は、帰国生の在籍数において全国でも際立った実績を持つ学校です。
世界各国から多様な背景を持つ生徒が集まり、異文化理解を土台とした校風の中で学ぶことができます。
この学校が帰国生に選ばれる理由の一つが、それぞれの経験に合った学び方ができる点です。英語・国語・数学は、レベル別に分かれた少人数クラスで行われており、自分に合ったペースでしっかりと学べます。
英語の授業は特に充実していて、高校1年生のうちは週に6時間、すべて英語で授業が実施されます。
英語圏からの帰国生向けクラスでは、現地校と同等の水準のカリキュラムが組まれています。
進学面でも高い実績を持ち、学年の約3分の1は国際基督教大学(ICU)への推薦を受けて進学します。
さらに、東京大学や一橋大学、慶應義塾大学、早稲田大学などの国内の難関大学への合格者も多く、海外の大学については過去10年間で約150校に進学実績があります。
国際基督教大学高等学校の基本情報
以下に、ICUHSの基本情報をご紹介します。
国際基督教大学高等学校の基本情報 | ||
所在地 | 〒184-8503 東京都小金井市東町1-1-1 >>Googleマップ |
|
偏差値 | 71 | |
募集人数 | (4月入学) 【推薦入試】 ・募集人数:60名 【書類選考入試】 ・募集人数:90名 【学力試験入試】 ・募集人数:10名 (9月編入学) 【第1学年】 ・募集人数:10名 【第2学年】 ・募集人数:若干名 |
|
入試科目 | (4月入学) 【推薦入試】 ・選書類審査、面接 【書類選考入試】 ・書類審査、面接 【学力試験入試】 ・学力試験(英語・国語・数学)、調査書 (9月編入学) 【第1学年】 ・書類審査、面接 【第2学年】 ・書類審査、面接 |
|
受験資格 | 公式HPをご確認ください | |
受験料 | 30,000円 |
←スマホは横にスクロール→
2025年度(4月):国際基督教大学高等学校の入試結果
以下に、2025年度(4月)のICUHSの入試結果をご紹介します。
2025年度(4月):国際基督教大学高等学校の入試結果 | ||||||||
受験者 | 合格者 | – | ||||||
推薦入試 | 書類選考入試 | 学力試験入試 | 合計 | 推薦入試 | 書類選考入試 | 学力試験入試 | 合計 | 倍率 |
142 | 323 | 48 | 513 | 80 | 133 | 20 | 233 | 2.2 |
←スマホは横にスクロール→
【第2位】渋谷教育学園幕張高等学校(評価:27点/30点)
渋谷教育学園幕張高等学校の評価 | ||
進学実績 | ★★★★★★★★★★(10点) |
|
グローバル教育の充実度 | ★★★★★★★★★★(8点) |
|
帰国生の受け入れ体制 | ★★★★★★★★★★(9点) |
|
総合評価 | 27点/30点 |
←スマホは横にスクロール→
渋谷教育学園幕張高等学校(以下、渋幕)は、日本有数の進学校として、東京大学をはじめとする国内の難関大学だけでなく、ハーバード大学やオックスフォード大学など海外の名門大学への合格者も輩出し、グローバルな進学実績を誇っています。
2025年には、東京大学に75名、医学部医学科に124名、海外大学には45名の合格者を送り出しています。
海外大学には、コロンビア大学、ブラウン大学、ジョージタウン大学、ペンシルベニア州立大学など、米国の名門校も含まれています。
このような実績から、海外からの帰国生にも高い関心を集めています。
「教養豊かなグローバル人材の育成」を掲げる渋幕は、開校以来、積極的に帰国生を受け入れており、現在では1学年あたり約1割の帰国生が在籍しています。
学習や学校生活での困りごとに対しては、帰国生の上級生が下級生に学習面でアドバイスを行ったり、学校生活での経験を共有する「帰国生交流会」が実施されているほか、帰国生の保護者を対象とした保護者会も開催され、家庭での悩みや心配事の解決に向けた支援体制も整っています。
渋谷教育学園幕張高等学校の基本情報
以下に、渋幕の基本情報をご紹介します。
渋谷教育学園幕張高等学校の基本情報 | ||
所在地 | 〒261-0014 千葉県千葉市美浜区若葉1-3 >>Googleマップ |
|
偏差値 | 74 | |
募集人数 | 約20名 | |
入試科目 | 英語(筆記・リスニング・エッセイ)、面接(英語・日本語) | |
受験資格 | 公式HPをご確認ください | |
受験料 | 28,000円 |
←スマホは横にスクロール→
2025年度:渋谷教育学園幕張高等学校の入試結果
以下に、2025年度の渋幕の入試結果をご紹介します。
2025年度:渋谷教育学園幕張高等学校の入試結果 | ||||||
受験者 | 合格者 | – | ||||
男子 | 女子 | 合計 | 男子 | 女子 | 合計 | 倍率 |
21 | 26 | 47 | 5 | 13 | 18 | 2.6 |
←スマホは横にスクロール→
【第3位】慶應義塾湘南藤沢高等部(評価:26点/30点)
慶應義塾湘南藤沢高等部の評価 | ||
進学実績 | ★★★★★★★★★★(9点) |
|
グローバル教育の充実度 | ★★★★★★★★★★(9点) |
|
帰国生の受け入れ体制 | ★★★★★★★★★★(8点) |
|
総合評価 | 26点/30点 |
←スマホは横にスクロール→
慶應義塾湘南藤沢高等部(以下、SFC高等部)は、慶應義塾大学への進学率はほぼ100%であり、近年、私立大学の定員厳格化によって一般入試が難化する中で、慶應義塾大学への進学が保証される点は大きなメリットです。
これにより、受験に縛られた学習ではなく、自分の興味関心を追求した学びや部活動などに主体的に取り組むことが可能になります。
さらに、SFC高等部では国際教育にも力を入れており、英語を通じた探究活動やディスカッション、プレゼンテーションの機会が豊富に用意されているため、帰国子女が持つ語学力や国際的な視野をさらに伸ばすことができます。
帰国生は週6時間、英語のネイティブスピーカーによる授業を受けることができ、各学年にネイティブの担任が配置されているため、帰国生特有の悩みも相談しやすい環境が整っています。
また、将来的には慶應義塾一貫教育校派遣留学制度を活用して、アメリカのザ・テン・スクールズ(フィリップス・アカデミー・アンドーヴァー、フィリップス・エクセター・アカデミーなど)やその他の海外名門校へ長期留学することができます。
数多くの学校が留学制度を設けていますが、アメリカのザ・テン・スクールズとの留学制度を有するのは、日本有数のブランドである慶應義塾だからこそ可能になっています。
このように、慶應義塾大学への進学の安心感と国際教育への積極的な取り組みを両立するSFC高等部は、帰国子女にとって理想的な学びの場です。
慶應義塾湘南藤沢高等部の基本情報
以下に、SFC高等部の基本情報をご紹介します。
慶應義塾湘南藤沢高等部の基本情報 | ||
所在地 | 〒252-0816 神奈川県藤沢市遠藤5466 >>Googleマップ |
|
偏差値 | 74 | |
募集人数 | 約20名 | |
入試科目 | 国語(「課題型小論文」)、数学、面接(日本・英語) | |
受験資格 | 公式HPをご確認ください | |
受験料 | 30,000円 |
←スマホは横にスクロール→
2025年度:慶應義塾湘南藤沢高等部の入試結果
以下に、2025年度のSFC高等部の入試結果をご紹介します。
2025年度:慶應義塾湘南藤沢高等部の入試結果 | ||||||
受験者 | 合格者 | – | ||||
男子 | 女子 | 合計 | 男子 | 女子 | 合計 | 倍率 |
非公開 | 非公開 | 106 | 非公開 | 非公開 | 57 | 1.9 |
←スマホは横にスクロール→
【第4位】慶應義塾高等学校(評価:25点/30点)
慶應義塾高等学校の評価 | ||
進学実績 | ★★★★★★★★★★(9点) |
|
グローバル教育の充実度 | ★★★★★★★★★★(9点) |
|
帰国生の受け入れ体制 | ★★★★★★★★★★(7点) |
|
総合評価 | 25点/30点 |
←スマホは横にスクロール→
慶應義塾高等学校(以下、塾高)は、慶應義塾の日吉キャンパス内にある男子校です。
慶應義塾女子高等学校、慶應義塾志木高等学校・慶應義塾SFC高等部と同様に、慶應義塾大学への進学率はほぼ100%です。
学部の選択は成績や希望によって決まりますが、大学受験という枠組みから解放され、のびのびと高校生活を送れる点が大きなメリットです。
部活動も活発で、2023年の第105回全国高等学校野球選手権大会では、第6回大会以来103年ぶりとなる決勝進出を果たし、仙台育英を8対2で破って、107年ぶりの優勝を成し遂げました。
他にも、アメリカンフットボール部やフェンシング部、レスリング部などが全国レベルの実力を誇ります。
文化系では、ワグネル・ソサィエティー・オーケストラ、クイズ研究会、ディベート部などが広く知られています。
塾高は、大学進学の安心感と、のびのびとした学校生活の両方を実現できる、恵まれた環境が整っています。
慶應義塾高等学校の基本情報
以下に、塾高の基本情報をご紹介します。
慶應義塾高等学校の基本情報 | ||
所在地 | 〒223-0061 神奈川県横浜市港北区日吉4-1-2 >>Googleマップ |
|
偏差値 | 74 | |
募集人数 | 若干名 | |
入試科目 | 【第1次試験】 国語、英語、数学 【第2次試験】 面接 |
|
受験資格 | 公式HPをご確認ください | |
受験料 | 30,000円 |
←スマホは横にスクロール→
2025年度:慶應義塾高等学校の入試結果
以下に、2025年度の塾高の入試結果をご紹介します。
2025年度:慶應義塾高等学校の入試結果 | ||||||
受験者 | 合格者 | 倍率 | ||||
57 | 34 | 1.7 |
←スマホは横にスクロール→
【第4位】慶應義塾女子高等学校(評価:25点/30点)
慶應義塾女子高等学校の評価 | ||
進学実績 | ★★★★★★★★★★(9点) |
|
グローバル教育の充実度 | ★★★★★★★★★★(9点) |
|
帰国生の受け入れ体制 | ★★★★★★★★★★(7点) |
|
総合評価 | 25点/30点 |
←スマホは横にスクロール→
同じポイントで、第4位は慶應義塾女子高等学校(以下、慶應女子)となります。
東京都港区三田に位置し、都心にありながら落ち着いた学習環境が整っています。
生徒は3年間の高校生活を経て、ほぼ全員が慶應義塾大学へと推薦入学します。
学部の選択は校内成績や志望によって決まりますが、外部受験の負担がない分、学校生活にじっくりと向き合うことができる点は大きな魅力です。
部活動も活発で、バトン部、馬術部、ラクロス部などが活躍しています。
進学先が確保されている環境の中で、のびのびと高校生活を送りたい生徒にとっては、恵まれた環境と言えるでしょう。
慶應義塾女子高等学校の基本情報
以下に、慶應女子の基本情報をご紹介します。
慶應義塾女子高等学校の基本情報 | ||
所在地 | 〒108-0073 東京都港区三田2-17-23 >>Googleマップ |
|
偏差値 | 74 | |
募集人数 | 若干名 | |
入試科目 | 国語、英語、数学、作文 | |
受験資格 | 公式HPをご確認ください | |
受験料 | 30,000円 |
←スマホは横にスクロール→
2025年度:慶應義塾女子高等学校の入試結果
以下に、2025年度の慶應女子の入試結果をご紹介します。
2025年度:慶應義塾女子高等学校の入試結果 | ||||||
受験者 | 合格者 | 倍率 | ||||
27 | 8 | 3.4 |
←スマホは横にスクロール→
【第6位】慶應義塾志木高等学校(評価:24点/30点)
慶應義塾志木高等学校の評価 | ||
進学実績 | ★★★★★★★★★★(9点) |
|
グローバル教育の充実度 | ★★★★★★★★★★(9点) |
|
帰国生の受け入れ体制 | ★★★★★★★★★★(6点) |
|
総合評価 | 24点/30点 |
←スマホは横にスクロール→
慶應義塾志木高等学校(以下、志木高)は、慶應義塾の一貫教育校の一つで、埼玉県志木市にある男子校です。
1学年あたり約250名という少人数体制のもと、生徒のほとんどが慶應義塾大学への推薦入学制度を利用でき、受験にとらわれず主体的な学びに集中できる環境が整っています。
化学や物理では大学レベルの内容に取り組める選択授業が用意されており、学びをさらに深めたい生徒にとっては貴重なチャンスとなっています。
また、語学教育にも力を入れており、2・3年次にはアラビア語、スワヒリ語、古典ギリシア語など、多様な言語文化講座が開講され、その数は24種類を超えます。
日常の服装は自由で、制服の着用は義務づけられていません。
これは、「独立自尊」を掲げる校風のもとで、生徒たちが制服の自由化を勝ち取ってきた歴史に由来するものです。
生徒たちは塾生としての品位を保ちながら、清潔感のある服装を心がけています。
なお、入学式や学校行事などの公式な場面では、所定の学生服を着用する決まりがあります。
慶應義塾志木高等学校の基本情報
以下に、志木高の基本情報をご紹介します。
慶應義塾志木高等学校の基本情報 | ||
所在地 | 〒353-0004 埼玉県志木市本町4-14-1 >>Googleマップ |
|
偏差値 | 74 | |
募集人数 | 若干名 | |
入試科目 | 【第1次試験】 国語、英語、数学 【第2次試験】 面接 |
|
受験資格 | 公式HPをご確認ください | |
受験料 | 30,000円 |
←スマホは横にスクロール→
2025年度:慶應義塾志木高等学校の入試結果
以下に、2025年度の志木高の入試結果をご紹介します。
2025年度:慶應義塾志木高等学校の入試結果 | ||||||
受験者 | 合格者 | 倍率 | ||||
61 | 30 | 2.0 |
←スマホは横にスクロール→
【第7位】広尾学園高等学校(評価:23点/30点)
広尾学園高等学校の評価 | ||
進学実績 | ★★★★★★★★★★(8点) |
|
グローバル教育の充実度 | ★★★★★★★★★★(7点) |
|
帰国生の受け入れ体制 | ★★★★★★★★★★(8点) |
|
総合評価 | 23点/30点 |
←スマホは横にスクロール→
広尾学園高等学校(以下、広尾学園)は、将来を見据えた多様なコースが揃っており、生徒一人ひとりの希望に応じた進路をサポートしています。
医進・サイエンスコースでは、6年間を通して国内外の医系・理系大学への進学を目指し、インターナショナルコースは、英語圏からの帰国子女に人気のコースです。
インターナショナルコースでは、ほぼすべての授業を英語で実施し、将来的には海外の有名大学への進学を目指します。
なお、TOEFL iBTでスコア100以上の場合はEnglishの試験が免除になります。
広尾学園高等学校の基本情報
以下に、広尾学園の基本情報をご紹介します。
広尾学園高等学校の基本情報 | ||
所在地 | 〒106-0047 東京都港区南麻布5-1-14 >>Googleマップ |
|
偏差値 | 71 | |
募集人数 | インターナショナルコース:若干名 医進・サイエンスコース:若干名 |
|
入試科目 | 【インターナショナルコース】 English, Mathematics, Japanese & Interview 【医進・サイエンスコース】 英語、国語、数学、面接 |
|
受験資格 | 公式HPをご確認ください | |
受験料 | 25,000円 |
←スマホは横にスクロール→
2025年度:広尾学園高等学校の入試結果
以下に、2025年度の広尾学園の入試結果をご紹介します。
インターナショナルコースの入試結果
2025年度:広尾学園高等学校【インターナショナルコース】の入試結果 | ||||||
受験者 | 合格者 | – | ||||
男子 | 女子 | 合計 | 男子 | 女子 | 合計 | 倍率 |
21 | 22 | 43 | 6 | 5 | 11 | 3.9 |
←スマホは横にスクロール→
医進・サイエンスコースの入試結果
2025年度:広尾学園高等学校【医進・サイエンスコース】の入試結果 | ||||||
受験者 | 合格者 | – | ||||
男子 | 女子 | 合計 | 男子 | 女子 | 合計 | 倍率 |
25 | 22 | 47 | 4 | 4 | 8 | 5.9 |
←スマホは横にスクロール→
【第7位】成蹊高等学校(評価:23点/30点)
成蹊高等学校の評価 | ||
進学実績 | ★★★★★★★★★★(6点) |
|
グローバル教育の充実度 | ★★★★★★★★★★(9点) |
|
帰国生の受け入れ体制 | ★★★★★★★★★★(8点) |
|
総合評価 | 23点/30点 |
←スマホは横にスクロール→
同じポイントで、第7位は成蹊高等学校(以下、成蹊)です。
成蹊は、現在に至るまで一貫して帰国生を受け入れており、長年にわたって帰国生教育の経験を積み重ねてきました。
1918年に設置された「和組」や、1935年に設けられた「操要学級」などを通じて、成蹊は早くから海外勤務者の子弟を受け入れてきた歴史があります。
しかし、戦時中の国際情勢の悪化に伴い、これらの制度は1940年に廃止されました。
また、成蹊には充実した留学制度もあり、1856年に創設されたアメリカ屈指の全寮制私立学校であるセント・ポールズ・スクールとは、日本で唯一、成蹊との交換留学制度を結んでいます。
セント・ポールズ・スクールはアメリカのボーディングスクールの中でも特に有名な「ザ・テン・スクールズ」の一校で、チョート・ローズマリー・ホールやフィリップス・エクセター・アカデミー、その他のザ・テン・スクールズとも留学制度が設けられています。
ザ・テン・スクールズの卒業生は、アメリカのトップ大学に進学することが非常に多いです。
具体的には、ハーバード大学、イェール大学、プリンストン大学、スタンフォード大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)、コロンビア大学、シカゴ大学などのアイビーリーグ大学やその他の名門大学に進学するケースが多いです。
また、成蹊から派遣された生徒は日本に帰国せず、そのままセント・ポールズ・スクールなどで学び続け、海外の大学に進学するケースも少なくありません。
これらの海外の名門校との留学制度は、成蹊が全国でも数少ない私立の旧制高等学校の歴史を受け継ぐ学校であり、その強力なブランド力によって実現した特別な制度です。
最近、進学を重視した新興系の学校が増加していますが、残念ながら、ザ・テン・スクールズをはじめとする海外の名門校との交換留学制度を設けることは、成蹊のような強力なブランド力を有しない限り、非常に難しいと言えます。
成蹊が誇る伝統と信頼の歴史に裏打ちされた留学制度は、その特異性と規模において、他の多くの学校では実現が難しいものです。
成蹊高等学校の基本情報
以下に、成蹊の基本情報をご紹介します。
成蹊高等学校の基本情報 | ||
所在地 | 〒180-0001 東京都武蔵野市吉祥寺北町3-10-13 >>Googleマップ |
|
偏差値 | 68 | |
募集人数 | 若干名 | |
入試科目 | 国語(古典は除く)、数学、英語、面接 | |
受験資格 | 公式HPをご確認ください | |
受験料 | 30,000円 |
←スマホは横にスクロール→
2025年度:成蹊高等学校の入試結果
以下に、2025年度の成蹊の入試結果をご紹介します。
2025年度:成蹊高等学校の入試結果 | ||||||
受験者 | 合格者 | – | ||||
男子 | 女子 | 合計 | 男子 | 女子 | 合計 | 倍率 |
23 | 22 | 57 | 17 | 16 | 33 | 1.7 |
←スマホは横にスクロール→
【第9位】筑波大学附属駒場高等学校(評価:22点/30点)
筑波大学附属駒場高等学校の評価 | ||
進学実績 | ★★★★★★★★★★(10点) |
|
グローバル教育の充実度 | ★★★★★★★★★★(6点) |
|
帰国生の受け入れ体制 | ★★★★★★★★★★(6点) |
|
総合評価 | 22点/30点 |
←スマホは横にスクロール→
筑波大学附属駒場高等学校(以下、筑駒)は、東京都世田谷区池尻にある国立の男子校で、全国屈指の進学校として知られています。
2025年には、東京大学に117名、医学部医学科に82名の合格者を輩出しています。
その内訳として、東京大学理科三類に15名、京都大学医学部医学科に1名、慶應義塾大学医学部に14名が合格しています。
筑駒の授業は進度が速いものの、特別な受験対策は行っていません。生徒は高い学習意欲を持ち、自主的に学びを深める姿勢が根づいており、その成果として、多くの卒業生が毎年、東京大学をはじめとする難関大学へ進学しています。
また、帰国生の受け入れも行っており、多様なバックグラウンドを持つ生徒が在籍しています。
自由な校風と高度な学習環境は、帰国生にとっても良い学びの機会となっています。
筑波大学附属駒場高等学校の基本情報
以下に、筑駒の基本情報をご紹介します。
筑波大学附属駒場高等学校の基本情報 | ||
所在地 | 〒154-0001 東京都世田谷区池尻4-7-1 >>Googleマップ |
|
偏差値 | 77 | |
募集人数 | 若干名 | |
入試科目 | 国語、社会、数学、理科、外国語(英語) | |
受験資格 | 公式HPをご確認ください | |
受験料 | 9,800円 |
←スマホは横にスクロール→
2025年度:筑波大学附属駒場高等学校の入試結果
以下に、2025年度の筑駒の入試結果をご紹介します。
2025年度:筑波大学附属駒場高等学校の入試結果 | ||||||
受験者 | 合格者 | 倍率 | ||||
4 | 2 | 2.0 |
←スマホは横にスクロール→
【第10位】東京学芸大学附属高等学校(評価:21点/30点)
東京学芸大学附属高等学校の評価 | ||
進学実績 | ★★★★★★★★★★(9点) |
|
グローバル教育の充実度 | ★★★★★★★★★★(6点) |
|
帰国生の受け入れ体制 | ★★★★★★★★★★(6点) |
|
総合評価 | 21点/30点 |
←スマホは横にスクロール→
東京学芸大学附属高等学校(以下、附高)は、国立の名門校として長らく高い評価を受けてきました。
生徒全員が探究活動に取り組み、課題発見から表現・発信までを重視する授業、生徒主体の学びを支える柔軟なカリキュラム、海外姉妹校との交流など、教育内容自体は今も一定の水準を保っています。
しかし、かつての「東大合格者100名超」を誇った時代と比べると、近年の進学実績は明らかに後退しています。
現在の東大合格者数は30名前後にまで減少し、「全国屈指の進学校」としての存在感はもはや過去のものとなりつつあります。
生徒の志望校の多様化という説明もありますが、それにしてもかつての輝きとの落差は否めません。
今では、学業面で抜きん出た実績を期待するというよりも、自由な校風や自発的な学びを求める生徒にとって“ちょうどよい”学校という位置づけになりつつあります。
帰国生の受け入れ実績はあるものの、突出したサポート体制があるわけではなく、「自由な環境を活かせるかどうか」は生徒次第です。
東京学芸大学附属高等学校の基本情報
以下に、附高の基本情報をご紹介します。
東京学芸大学附属高等学校の基本情報 | ||
所在地 | 〒154-0002 東京都世田谷区下馬4-1-5 >>Googleマップ |
|
偏差値 | 70 | |
募集人数 | 15名 | |
入試科目 | 国語、数学、英語 | |
受験資格 | 公式HPをご確認ください | |
受験料 | 9,800円 |
←スマホは横にスクロール→
2025年度:東京学芸大学附属高等学校の入試結果
以下に、2025年度の附高の入試結果をご紹介します。
2025年度:東京学芸大学附属高等学校の入試結果 | ||||||
受験者 | 合格者 | – | ||||
男子 | 女子 | 合計 | 男子 | 女子 | 合計 | 倍率 |
非公開 | 非公開 | 53 | 非公開 | 非公開 | 36 | 1.5 |
←スマホは横にスクロール→
【続編】第11位〜第20位の高校
順位 | 学校名 | 評価 |
第11位 | 東京都立国際高等学校 | 20点/30点 |
第12位 | 早稲田大学本庄高等学校 | 19点/30点 |
第12位 | 神奈川県立横浜国際高等学校 | 19点/30点 |
第14位 | 早稲田実業学校高等部 | 17点/30点 |
第15位 | 青山学院高等部 | 15点/30点 |
第15位 | 中央大学杉並高等学校 | 15点/30点 |
第15位 | 法政大学国際高等学校 | 15点/30点 |
第18位 | 専修大学松戸高等学校 | 13点/30点 |
第18位 | 土浦日本大学高等学校 | 13点/30点 |
第20位 | 栄東高等学校 | 12点/30点 |
←スマホは横にスクロール→
帰国生が後悔しない学校選びのヒント
帰国生を受け入れている高校はたくさんありますが、どこが一番いいかは人それぞれです。
進学実績が際立っている学校もあれば、自由な校風の中で個性を伸ばせる学校、海外生活で培った感覚を大切にしてくれる学校もあります。
ただし、有名校だから安心、有名じゃないから不安、そんなふうに決めてしまうのは少しもったいないかもしれません。
実際に足を運んでみると、印象がガラリと変わることもあります。
数字や評判だけでは見えてこない「自分に合うかどうか」が大切です。
学校の雰囲気、先生との距離感、生徒たちの空気感。
そういったものを、説明会や見学などを通じて、自分の目で確かめてみてください。帰国生としての経験を活かせる学校は、きっとどこかにあります。
本記事が、その一歩を踏み出すきっかけになればうれしいです。