本記事では、お茶の水女子大学附属中学校(以下、お茶中)の学校概要や帰国生入試の情報をご紹介します。
帰国生入試については、お茶中の偏差値や合格ラインも詳しくご説明していますので、受験をお考えのご家庭はぜひ参考になさってください。
今後の進路を検討される際の一助となれば幸いです。
目次
お茶の水女子大学附属中学校について
お茶中では、帰国生を対象とした「帰国生徒教育学級」枠を設けており、男女あわせて15名程度の募集があります。
出願には、本人が日本国籍を有し、保護者の海外在留に伴って2年以上の海外滞在歴があること、ならびに帰国後の期間が一定の条件を満たしていることが必要です。
入試では、学力を測るための筆記試験は行われず、特別な教育的支援の必要性を確認するための試験と、受験生および保護者に対する面接が実施されます。
入学後、1年生では帰国生のみで構成される「竹組」に所属します。
全教科で、主担任の教員に加えて補佐教員がつくチームティーチング体制が敷かれており、特に国語では補佐教員が2名配置されるなど、きめ細かな支援が行われています。
英語教育については、1年次は英語圏の現地校やインターナショナルスクール出身の生徒を対象に、ネイティブ等による「取り出し授業」が実施され、それ以外の生徒は一般学級に混じって授業を受けます。
2年次は週4時間のうち、2時間が取り出し授業、1時間がレベル別授業、残る1時間は一般生と同じ授業となります。
3年次は、週4時間のうち1時間がコース別授業で、英語圏帰国生の多くは「英会話コース」を選択します。
残り3時間は一般生と同様の授業を受けます。
加えて、高校入試対策として、ネイティブ教員による英語面接練習や、英語エッセイの添削指導なども行われます。
取り出し授業は、ネイティブスピーカーや海外滞在経験のある教員が担当し、英字新聞、インターネット記事、英語書籍、海外教材などを用いて、基本的にオールイングリッシュで行われます。
そのため、最低でも英語圏の小学生レベルの英語力が求められます。
授業の内容についていくことが難しい場合は、学期や学年の区切りで保護者や教員と相談のうえ、一般クラスへの移籍も可能です。
中学卒業後の進路については、女子生徒の約8割がお茶の水女子大学附属高校へ内部進学しますが、同高校が女子校であるため、男子生徒は原則として他校を受験して進学します。
附属高校の大学進学実績は非常に優秀で、東京大学、京都大学、一橋大学、東京科学大学などの国公立大学のほか、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学など難関私立大学にも多数の合格者を輩出しています。
2025年3月卒業生の実績では、国公立大学合格者が56名、早慶上理ICUへの合格者が93名に上るなど、全国でもトップクラスの進学力を誇っています。
お茶の水女子大学附属中学校の基本情報
以下に、お茶中の基本情報をご紹介します。
お茶の水女子大学附属中学校の基本情報 | ||
所在地 | 〒112-0012 東京都文京区大塚2-1-1 >>Googleマップ |
|
募集人数 | 男女あわせて15名程度 | |
受験資格 | 公式HPをご確認ください | |
受験料 | 5,000円 |
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お茶の水女子大学附属中学校の偏差値
以下に、お茶中の偏差値をご紹介します。
お茶の水女子大学附属中学校の偏差値 | |
男子 | 女子 |
59 | 59 |
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お茶の水女子大学附属中学校の選考方法
以下に、お茶中の選考方法をご紹介します。
お茶の水女子大学附属中学校の選考方法 | ||
入試科目 | ・学力テストではありません ・受験生および保護者に対する面接が実施されます |
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2025年度:お茶の水女子大学附属中学校の入試結果
以下に、2025年度のお茶中の入試結果をご紹介します。
お茶の水女子大学附属中学校の入試結果
2025年度:お茶の水女子大学附属中学校の入試結果 | ||||||
受験者 | 合格者 | – | ||||
男子 | 女子 | 合計 | 男子 | 女子 | 合計 | 倍率 |
4 | 10 | 14 | 4 | 8 | 12 | 1.2 |
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お茶の水女子大学附属中学校を志望校に検討する方へ
お茶中は、帰国生に対して手厚い教育体制を整えており、特に英語教育や国語のサポートが充実しています。
中高一貫教育を通じて、学力だけでなく多様な価値観や表現力を育むことができる環境です。
男子にとっては高校進学時に他校への受験が必要となりますが、中学3年間の教育的価値やサポート体制は非常に高く評価されています。
帰国生の受け入れに長けた伝統校であるお茶中は、帰国後の進路を考える上で、非常に有力な進学先と言えます。
ただし、お茶中の入試は他校と比べてやや特殊な側面があるため、制度や学内体制を十分に理解した上で準備を進めることが大切です。